2023.06.3015.陸の豊かさも守ろう

「BORDERLESSからSEAMLESSへ」
名古屋本社リニューアル

大成が目指す未来型オフィス「T-GARDEN」。
2017年より事業検討していた「T-GARDEN」は、東京本社においてショールーム兼ミーティングスペースとして導入いたしました。(参照:https://taisei-sdgs.com/news_single/?pid=129)その後、2021年7月に発表した「SDGs宣言」の取組の1つとして本格的に事業をスタート。

今回は東京に次ぐ第二弾として導入した名古屋本社の「T-GARDEN」を紹介いたします。

T-GARDENにかける想いとは?

「T-GARDEN」は、環境に配慮した素材を採用し、メインの材料となる木材は育成から廃棄までを一貫して当社が手掛けることで、サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。私たちは、「T-GARDEN」を通じて多様な働き方に向き合ったオフィスを提案するとともに地球と共生を図り、また新しい経済システムの提案を推進いたします。

本リニューアルのポイントを紹介!

①紙の芯材を使った家具

リサイクル・リユースの観点から釘などの金具を一切使っておらず、紙と木材のみで作られた家具(什器)を使用。簡単に移動や組み立てることが可能で、用途に合わせてレイアウト変更ができます。

②早生桐※を使った家具

プランターやベンチには早生桐を使用しています。当社は、2022年より早生桐の植林を開始し、苗から育成を行っています。今後は当社で育成した早生桐を材料として組み入れてまいります。(※使用木材は別場所にて育成されたもの)

※早生桐:CO2の吸収量が杉人工林の10倍もあり、成長が早く約 4~5 年で成木し、さらに伐採後も再発芽するという成長期プロセスを 4-6回程度繰り返す桐

③自然界の要素をデザインしたバイオフィリックデザイン

自然を五感で感じることでリラックスできる仕事環境を創出。緑視率を意識し、どの角度からも緑を感じられるデザインに。昼と夜は、照明の色彩の変化を楽しめます。1階にはシンボルツリーとしてネムノキを配置し、サーカディアンリズム※を高めます。
※サーカディアンリズム:人が生まれながらにしてもっている24時間の身体リズムのこと。

④自然界の周波数を再現するハイレゾサウンドシステム

視覚的な効果だけではなく、音でも自然環境を再現。1階では川のせせらぎ、2階では風や鳥のさえずりなど音に立体感を出すことで、森林の中を歩いているような空間を演出します。

⑤古着を回収して再活用したパネル

当社で使われなくなった制服を回収し、細かく切断・圧縮することでパネルの素材に採用いたしました。パネルの背面と側面には桐を使用し、オンリーワンのデザインを創出。

長年ビルメンテナンス業界で様々なオフィスを見てきた当社だからこそ作ることのできたオフィス

ここで広報課の酒井さんに、本リニューアルについてインタビューをさせていただきました。

– 社内外からどのような反応がありますか?
仕事柄社外の人と接することも多いですが、皆さん一言目に「素敵なオフィスですね!」と言っていただけます。中には、「こんなオフィスで働きたいな~」と言っていただけるお客様もいますね。
ただ、社内の方々はまだ慣れないって言っている方が多いです(笑)

– 好印象の方が多いのですね!その反応を見てどう思われますか?
大成の新たな魅力が伝わって嬉しいですね。長年ビルメンテナンス業界で様々なオフィスを見てきた当社だからこそできるこだわりが詰まったオフィスだと思うので、より多くの方に実際に見て・触れて体感していただきたいです。

– 会社全体としてSDGsへの意識が高い印象がありますが、実際メンバーのみなさんの意識も同じ方向を向いていますか?
当社は、SDGsポリシーを掲げていますので、その方針・目標に向かって活動を進めています。各事業部それぞれが目標を持って推進していますので自然と会社全体のSDGsへの意識が高まっていると感じています。

– 素晴らしいですね。ちなみに上記で紹介したところ以外でのT-GARDENの特長やこだわりポイントがあれば教えてください。
照明にもこだわっていて、間接照明もあるので夜になるとすごくロマンチックな空間になっていると思います(笑)

そしてバーカウンターもあるので、社内懇親会もT-GARDENで行っています。新しいコミュニケーションが生まれる場としても重宝していますね。

– こんなおしゃれな空間が社内にあれば働く意欲も高まりそうですね!たくさん素晴らしいポイントがある中で、広報のお立場として特にアピールしたいポイントはどこですか?
やはり早生桐の家具ですね。早生桐は環境に優しく、資源循環型社会にも繋がる木材であることを1人でも多くの方々に知っていただきたいです。また、「T-GARDEN」を通じて大成のSDGsに対する姿勢や雰囲気、魅力が伝わると嬉しいです。

会社の取り組みを通して、日常生活でもSDGsを意識し、行動まで変わりました

ここで、社員の方々にもリニューアル後の感想を聞いてみました。

– リニューアルされた率直な感想を教えてください
・すごく素敵でびっくりしました!
最初はあまりにも素敵すぎてここが自分の会社か!?と疑ったくらいです(笑)
・リニューアル工事中もどんな風になるのかなとワクワクしていたのですが、想像以上の空間が完成して、利用するたびにうれしい気持ちになります!
特にテーマである、”SEAMLESS”を感じさせるガラス張りの会議室がかっこよくてお気に入りです。
・小学生みたいな感想ですが「明るい!!」です。
外からの光もかなり広範囲で入るようになったのと、白ベースなので光が拡散して華やかな明るさの空間になったと思います。

– 軒並み好評ですね!このリニューアルを通してポジティブに働いた面はありましたか?
・私は新卒採用を担当しているため、学生様が会社にお越しになる際に、先進的な取り組みを積極的に行っているという大成の魅力を感じていただける部分が増えたのではと思っています。
・1階の巨大モニターでパブリックビューイングを行いWBC観戦ができた事です。
普段仕事でしか関わりのない方と一丸となって日本代表を応援できて素直に楽しかったのと、仕事以外のお話ができて「会社の人」という枠以外で関わる亊ができたので良かったです。

– 会社としてT-GARDENを推進する中であなた自身のSDGsへの興味関心は広がっていますか?
・広がっています!早生桐のベンチを見ているといつか自分たちで育てた桐の木を家具にしたいという気持ちが芽生えるようになりました。
また、普段の生活でもSDGsのニュースにふと目がとまり、意識するようになったと感じています。
・正直SDGsは慈善事業的なものかと思っていました。
しかし大成の取り組みを通して人だけでなく地球の亊も考える世界規模の取り組みなのだと知りました。SDGsやLGBTQ+に関する教育番組があり、子供にも興味を持ってほしいと思い一緒に観たりするようになりました。

– 会社の取り組みを通して日常生活が変わるきっかけになったのはすごいことですね。今後会社に期待することはどんなことですか?
・このような素敵なオフィスが出来たので、活発な意見交換や一人一人の個性を活かした働き方が出来ると良いですね。
もちろん自分は今とても伸び伸びと仕事してます(笑)が、さらに社員が生き生きと笑顔で働けるような環境が整うと嬉しいですね!
・「カタい社名で、じゆうな発想」を持ちながら様々なことにチャレンジをしつづけ、学生様が今以上に「入社してみたい!入社してよかった!」と思える会社になっていってほしいと思います。

これからに向けて

当社は、2021年7月のSDGs宣言以降、社員に対してSDGsやダイバーシティに関する知識を深めていただくため、様々なイベント・セミナー研修などを実施してまいりました。東京・名古屋本社の「T-GARDEN」の導入もまさにその一環で、社員やステークホルダーの皆様に「T-GARDEN」を見て触れて使って、SDGsを体感していただくことが目的の1つでありました。社員の感想を読ませていただくと、だいぶSDGsへの理解が深まっていると思いますし、楽しく積極的にSDGsに関わろうという姿勢が感じられ、とても嬉しい限りです。しかしながら、「T-GARDEN」事業は本社導入がゴールではなく、CSV(Creating Shared Value)という考えのもと「社会価値」と「企業価値」を高めていくことです。「T-GARDEN」をビジネスとして多くのビルに展開することで環境課題の解決に繋げつつ、当社の業績に繋がる取組として進めてまいります。また、個々の業務効率が高まり、全社的に生産性が向上することを期待しています。

会社のSDGsポリシーの実現に向けて一歩一歩、忠実に進んでいく大成株式会社。
今後も1つ1つのSDGsアクションを紹介していきます。

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