2022.10.205.ジェンダー平等を実現しよう

産休・育休、生理…女性が感じる“本当の働きづらさ”とは?



お母さんとしての不安、そして働きづらさとは?

本日ファシリテーターを務めます、伊藤です。ではまずはじめに、正直これまで女性として働きづらいなと感じたことはありますか?山内さんどうですか?
伊藤
山内
そうですね。私は産休も育休も経験しているのですが、育休明けで働きづらさというか子育てとの両立で苦労する部分はありました。
例えばどんなときですか?
伊藤
山内
第一子の時は、子どもが3歳までしか時短勤務が取得できないルールだったので、取得できなくなってからは本当に時間に余裕がなくて…とても大変でした。
うちも子どもいますけど、3歳までだと厳しいですよね。
伊藤
山田
私も子どもがいて、すごくわかります!笑
山内
ただ今年の4月から小学校入学まで時短勤務の期間を延長して頂いて、それが本当にありがたくて。
ちなみにそれは山内さんの一言で変わったのですか?それとも社内ではそういう声が多かった?
伊藤
山内
複数の方が言っていましたね。
なるほど。複数のお母さん社員が言うってことは本当に重要なことだから、それを人事として対応したっていうことですね。
伊藤
山田
以前から人事部内で何度も議論にあがりましたが、制度を作る側にこういったケースを経験している方がいなくて…制度変更がスムーズに進まない要因でもあったと思います。今後はそれを改善して、柔軟な制度設計ができるよう検討しています。
山田さんみたいに自らもお母さんであり、人事制度にも携わっている方がいらっしゃると心強いですね。他にはいかがでしょうか?
伊藤

男性に理解されないし言いづらい、解決すべき生理問題

堀田
以前働いていた会社でのことですが、工場でライン作業の仕事をしていて、例えば女性だと生理痛とかで体調悪かったりしても、上司が男性だとなかなか言えない。勇気を出して言ったとしても毎回すごい嫌な顔をされて、相当辛いときに休んだこともありましたが、電話口で不誠実な対応、ガチャンと電話切られるみたいなことがあって、それはもう本当に怖かったですね…。
それは怖いですね…。他の方も同じような経験をされたことありますか?
伊藤
内山
私の場合は女性の先輩と一緒に仕事をしているので、理解をしてくれるというか柔軟に対応していただけるので働きづらさは感じないですね。
やはり上司によって言いやすさも、対応も変わりますよね。それで言うとうちの会社では生理休暇があると思いますが、もし取りたいと思っても取れますか?
伊藤
全員
取れないですね笑 言いづらいです…。
やはりそうですか…。
伊藤
山田
私は前職がほぼ女性の会社で、上司も女性だったので生理休暇を使う方もいましたが、うちの会社のように上司が男性ばかりだと使いづらいですよね。そもそも名称がストレートすぎる笑 いろいろなものを総合した名称にしないと、生理で特定されちゃうとやっぱり女性は取りづらいですね。
全員
本当それです!
そうですよね。今後会社としてあらゆる意思決定に女性の意見が反映されたら、女性がもっと働きやすい会社を作れますよね。
伊藤

女性、そしてお母さんとしてのキャリアはどう描く…

内山さんは社会人2年目ですが、女性として働く不安など感じていることはありますか?
伊藤
内山
私は働き始めて、仕事上の悩みを相談できる人がいないとか、誰に相談したらいいのか分からないということはありましたね…。
堀田
確かに直属の上司に相談をするのかもっと上の責任者に相談するのかによって回答も違うだろうし、誰に本音を話していいのか分からない状況はあるよね。
内山
めっちゃあります。笑
堀田
そういう状況が新卒の子の離職にも繋がっているでしょうし、ちゃんとその子の状況を理解した上で相談に乗れる存在は必要だと思いますね。
山内
私も前職のときの上司が女性で、それこそ子育てをしながら仕事をされている方だったので、その方には相談しやすかったですね。
例えば電話相談窓口みたいなものがあって、そこに電話をかけたら誰でも相談できるよ!みたいなものがあったら使いますか?
伊藤
堀田
いいですね。でも、私は使わないかもしれません。多少気持ちは軽くなるかもしれないですけど、悩みが解決するわけではないので、ちゃんと上司に相談できる方がいるほうが良いと思います。
そういうことですね。他にはありますか?
伊藤
内山
私はもう一つ、これからキャリアを積んでいくことを考えたときに将来設計が描きづらいと感じることはあります。女性管理職が少ないということもありますし、ここから起きるライフイベントなどを考えたときにどういうキャリアを積んでいけるのかが難しいですね。
山内
確かに私も産休・育休に入ったときに復帰するときのポジションが明確じゃなかったので、そこは不安でしたね。
山田
やはり女性の場合、同期の男性と比べると、途中で産休・育休が入る場合もあってブランクが生まれるので、キャリアに差が出ることはありますよね。
そうですよね。そういう意味では現代における女性のキャリアビジョンの例が少ないですよね。この人みたいになりたいとかこういうふうに進んでいきたいっていうのがまだ見えてないというところはありますよね。山田さんは現在、産休・育休を経て職場復帰されていると思いますが、育児と仕事の両立についてはどう感じていますか?
伊藤
山田
本当にこれが難しくて笑
育休から復職した時に、育児と仕事どちらを優先すべきか悩みました。
固定概念の中で「自分はお母さんなんだから育児を優先することが当たり前」って漠然と思っていました。でも仕事を始めると手を抜きたくないじゃないですか。当然ながらスキルアップもレベルアップもしたい。
時短勤務中でも納得いくまで仕事をしたいとなったときに、時間が足りなくて残業する。
そうすると子どもを迎えに行くのが遅くなって、本当に申し訳ない気持ちになる。
「なんでお母さんなのに残業して、子どもに迷惑をかけているんだろう」っていうすごい罪悪感に見舞われるっていう…もう1年ぐらいは正直悩みました。
いろいろ悩んだ自分としての結論は「女性のキャリアは十人十色」ってことでした。
ライフイベントや環境によって男性以上にキャリアは左右される。だからロールモデルがいるといいけれど、自分がそれと同じになれるかは正直難しい。
ましてやさっきの同世代の男性と結び付けるとか、従来の男性上司をモデルにする必要はなくて、そもそもそれは不可能なんだっていうことにようやく気が付きました。
すると固定概念も外れて、そもそも片方を選ぼうと思っていた自分が間違っていて、どっちも取りにいけばいいのかなと。
母である自分も大切だし、会社員としての自分もすごく大切。
せっかく家族のサポートや会社の制度の充実、上司の理解があるという恵まれた環境があるのなら、どちらもやれるだけやってみようって決めました。
その結果、気持ちも晴れてフルタイム勤務に戻し、子どものお迎えが多少遅れてもある程度割り切って、すっきりした顔で接することができたなって思います。
なにより家族のサポートや会社の支えにも、これが当たり前ではなくて自分はたまたま恵まれてできているんだって改めて感謝できました。
まだ始まったばかりの挑戦なので、これが正解かはわかりませんが、軌道修正しながら自分なりの歩み方を探していきたいと思います。
すごい…!お母さんの部分とビジネスパーソンとしての部分、そこにさまざまな葛藤がありながらも前に進んでいるんですね。ただ山田さんも仰っているようにご家族や会社のサポートがないと難しい部分は多々あると思うので、会社として今後もいろいろなことを考えなくてはいけないですね。
伊藤

まとめとして、伊藤からのコメント

今回の対談では、産休・育休、生理休暇など女性ならではの悩みについて、生の声を聴くことができ、真の「女性活躍」に向けた第一歩が踏み出せたと思います。
組織の風土を変えることは簡単ではありませんが、女性活躍の風土を浸透していくためには、職場環境における理解や共感が特に重要であると思います。情報発信を積極的に行い、これからの女性活躍をはじめとするダイバーシティ戦略を推し進めていきたいですね。

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