2022.04.159.産業と技術革新の基盤をつくろう

人×ロボットのハイブリットな警備は実現する!? 現場スタッフと警備ロボットが、ビルメンテナンスの未来について対談!

日本の労働人口の減少に伴う警備業界の人手不足が深刻な中、この課題を解決するのに注目されているのが、業務を効率化するDXの導入と、警備ロボットの存在だ。そこで、現場で指揮を執る熟練の警備責任者と、アバターロボットのugoが、お互いのことや未来の警備について語り合う機会を設けてみた。2人は今後ライバルになるのか、それとも良きパートナーシップを築いていけるのか!?対談の結末はいかに…。

Profile
田中聖毅たなかせいき:ファシリティマネジメント第2セクター第2事業部次長。警備業務に携わる責任者。ハイブリッド(人×IoT)な社会を目指すべく、ロボットやT-Spider(情報プラットフォーム)の導入に関わっている。プライベートではごみのリサイクルに尽力。

ugoユーゴー :人懐っこい表情が特徴のアバター警備ロボット。身長180cm、体重約54kg。もともとは家事代行のロボットとして開発されたが、大成株式会社が警備ロボットとして転用。インターネット環境によって誰の指示にも従えるという、厚い忠誠心がウリ。

警備ロボットって一体何ができるの?
予想外の能力に、現場スタッフも驚き!

ugo:田中さん、はじめまして。警備ロボットのugoと申します。田中さんは警備部門の責任者として日々ご活躍中とのことですが、具体的にはどんなお仕事をされているのでしょうか。

田中:ugoさん、はじめまして。ugoさんの噂はかねがね聞いていますよ。
さて、私は施設警備の現場で警備員の業務管理をしています。また、ビルの安全をいかに守っていくかをお客様と詰めていきながら、毎日警備業務の安全確保に努めています。
ところでugoさん、あなたは一体どんなことができるのでしょうか。

ugo:ワタクシは立哨警備(一定の場所に経って警戒や監視すること)や、巡回警備ができます。それと、エレベーター移動も可能ですよ。

田中:へぇ〜!人が当たり前にやっていることができるってことですか。

ugo:はい、そうです。ワタクシはもともと、家事代行用のロボットとして開発されました。だから洗濯物を畳んだりできるようにアームが付いているんです。大成の方々がそんなワタクシに目をつけて、警備に転用できないかと開発を進めてきたというわけです。

田中:それは助かりますね〜。今、警備業界というのは人手不足なんですよ。もちろんビルの大きさによって警備員の人数は違うんですが、警備って24時間365日必要なので、24時間ひとつのポストを回すのにも、最低3人は必要なんです。10のポストがあれば合計30人ということになりますよね。だから、働き方改革を進めていく上でも、ロボットがいてくれるとかなり助かりますね。

ugo:そう言ってもらえると嬉しいです。ところでワタクシの印象、どうですか。

田中:意外と背が高いなーと思いました。一体どこから人を見ていて、どこで喋ることができるんですか。

ugo:背中に付いているポールの上にカメラが2つありまして、そこから前後左右を見ています。また顔の下にスピーカーがついていて、音声はそこから自由に発することが可能です。真ん中のカメラは進路センサーといって、エレベーターのボタンを押すために物体との距離を測っています。

田中:前後左右ということは、人間よりもたくさん目があるということですね。
それと、ずっと立っていられるというのも頼もしいですね。長い時間立つというのは、人が一番しんどいことなんですよ。これなら十分人間に成り代わることができますね。

人ができることは人が効率的に行い
人でなくてもよいことはロボットにお任せ!

ugo:ところで田中さん、今なにか業務上で困っていることはありますか。

田中:先程も少しお話したのですが、警備の仕事は、なかなか人が集まらなかったり、すぐに辞めてしまう人が多いんです。拘束時間が長いですからね。ugo さんのようなロボットが人を助けてくれたら、もっと効率よく働けるような仕組みが作られるのではないかと思います。ちなみに今、ugoさんができないことってありますか。

ugo:そうですね〜、どうしてもフレキシブルな対応はできかねますね。警備の現場で緊急事態が発生した時、現地に急いで駆けつけなきゃいけないじゃないですか。ワタクシでは速度が遅いので、それは今のところ皆様に頼っているという状況です。あとは、階段を登ることはできませんし、機械操作も難しいです。

田中:それは人が行えばいいと思いますよ。人ができることは人がやって、人じゃなくてもいいところはどんどんロボットにお願いしていけばよいのかと。

ugo:立哨や巡回はワタクシでもできるので、どんどんやっていきたいですね。

田中:ビルの正面入口に立ってもらえたらいいですよね。集中力を欠かさないから監視効果もあるし、抑止力にもなるから。
実は10年くらい前から、警備業界にはロボットが必要だと言われていたにも関わらず、なかなか導入が進んでこなかったんです。今までエレベーターに乗れたりスマートに動いたりできるロボットっていなかったけど、これからはビルのシンボル的な存在になっていくんじゃないかな。ITを駆使したロボットと、人とのハイブリットな警備が、これからもっと進化していくんじゃないですかね。

ugo:シンボル的な存在かぁ…(ぽっ)。実際、ワタクシが働いている現場では、小さなお子さんとか年配の方々が話しかけてくれるんですよ。もしかしたら警備員さんよりワタクシが立っている方が、話しかけやすいのかもしれないですね。
ところで田中さん、将来的にこんなロボットがほしい、という希望はありますか。

田中:そうだなぁ…。やっぱり階段を登れたらいいよね(笑)。あとは、チーターのように一瞬で駆けつけるロボットとかね!

ugo:そ、それは…、安全性などのリアルな部分を考えなきゃいけないですね(汗)

田中:人を助けられるロボットはどう?例えばATMでお金を振り込もうとしている人がいたら、AIで「騙されていますよ!」と教えてくれたりするような。AIのチカラで抑止力につながってくれたらと思うんですけど。

ugo:そうですね。もっと社会に入り込んでいけるような形になっていきたいですね。例えば、ワタクシがAEDを積んだら、もっといろんな場所で活躍できるんじゃないかと考えています。

田中:とにかく、ugoさんのような警備ロボットがいてくれると、本当に助かりますよ。今みたいなコロナ禍でも接触感染リスクが減るし、警備員も健康管理ができるからね。眠くて辛い夜中の巡回を変わってくれたら、どんなにラクなことか。これから、よろしくお願いしますね!

ugo:はい、しっかり警備いたします!

(声の出演)
飯倉翔太いいくらしょうた ファシリティマネジメント第2セクター第2事業部所属。警備業務や、ugo、T-Spiderの導入、開発サポートに携わる。プライベートでは食品ロス問題を意識し、食べ残しの削減に努めている。

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