2024.04.129.産業と技術革新の基盤をつくろう

人間とロボットの共存第二弾!ロボットを活用した清掃とは?

施設清掃は、建物の維持そして快適な空間を提供するのに欠かせない仕事です。人口減少に伴い労働力も減少する一方で、清掃等の労働集約的作業の需要は依然として存在します。この状況下で、著しい進歩を遂げるロボット技術の活用が必要不可欠になってくると推測します。今回は、当社が清掃業務を行う名古屋の地下街「ユニモール」の清掃現場で活躍する清掃ロボット”Neo2″とロボットを活用した清掃手法についてピックアップします。

清掃ロボット“Neo2”とは

カナダのAvidbots社が開発した自動走行清掃ロボット。
革新的な技術を活用して、空港やショッピングモールなどの大型商業施設や、さらには工場や物流倉庫に至るまで、広大な室内空間の清掃業務を効率的かつ徹底的に行います。自動走行機能により、人手を介さずに清掃作業を実施し、高性能の吸引力によって異物やゴミを確実に除去します。
さらに、Neoマッピング方式を採用することにより最適なルートを選択し、クラウド連携によってリアルタイムでデータを管理・分析するため、作業生産性も高いものとなっています。 また、リアルタイムでのモニタリング機能を搭載しているため、常駐監視が不要であり、不測の事態にもリアルタイムで察知可能で、即座にメール等で異変通知を知らせてくれることから、性能の高さはもちろん安全性、信頼性にも配慮されたこれからの時代を担ってくれるロボットです。

今回はNeo2と共に清掃のお仕事をされている蛭田さんから、業務内容や、Neo2を導入したことによる環境の変化、今後の展望についてお話を伺いました。

10年でもまだまだ!元々掃除が好きだからこそやりがいがある

-まずはお仕事内容についてお聞きできますか?

主に日常の清掃と定期清掃、また、責任者として現場で働く方々の管理をしています。

-日常清掃とは具体的にどういったお仕事ですか?

トイレ清掃や階段・通路の掃除ごみ収集や事務所の清掃などがありますね。あとは施設によっては消毒作業も行います。

-どれくらい時間がかかりますか?

現場によって異なりますがトイレですと1か所あたり男女合わせて40分ぐらいです。朝に特別清掃して、その後は巡回し、ペーパー補充やゴミ回収します。あとは適時清掃を入れています。

-定期清掃の内容も教えてください

定期清掃は、日常清掃と違って月1回や年1回など一定の期間ごとに行う清掃です。例えば、床のワックスがけや点字ブロックの洗浄などを行います。

-人の管理は具体的にどのようなことをされているのでしょうか?

月に1回のシフト作成や、新人教育を行っています。現場によってやり方や道具が違いますので、最初に使用方法や清掃方法などを教えています。

-現場メインで業務を行いつつ、人の管理もされてらっしゃるのですね。清掃のお仕事は長いんですか?

元々ハウスクリーニングの部署にいまして、ずっと清掃はしています。10年ぐらいですかね。

-10年も清掃のお仕事をされているのですね!!

20年とか30年の方もいるのでまだまだだなと思っています。笑

-お仕事のやりがいはどんな時に感じますか?

元々掃除が好きなので、綺麗になったら気持ちいいですね!

-なるほど。例えばこんな人が清掃の仕事に向いてるよ!という特性みたいなものはありますか?

清掃が好きっていうところから始める方もいますが、こだわってしまうときりがないので、あんまり綺麗好きな人には逆に向いてないのかなとは思ったりします。
すぐに汚れてしまう箇所もありますので、仕事として割り切れるかということも重要です。

-確かにその感覚は清掃の仕事をしているからこそ感じられるかもしれませんね、驚きました…!

毎日疲れ知らずで働いてくれる!

-ここからはロボットについてお伺いします。導入して良かった点を教えてください。

手間はかかりますが作業は1人の作業として1人工で数えられるところです。

-具体的にどういう手間ですか?

充電が必要だったり、清掃を終えた際に汚水の廃棄やロボット内の掃除などは必要です。あとはエレベーターもロボット単体では乗れないので、そこは補助をします。

Neo2のメンテナンスを行う蛭田さん

-家庭用掃除ロボットみたいに帰ってきた場所で充電ではないんですね。

はい。ただシフト関係なく毎日疲れ知らずで働いてくれるので、非常に助かる存在ではあります!

-それいいですね!ロボットが清掃している場所は人による作業がなくなりますか?

いえ。通路のみの清掃ですが、通行人が行き交う場所なので、安全確保のため壁からの数㎝は離す設定にしています。そのため通路の隅などは人による作業も必要です。

-なるほど。ただNeo2を導入するまでは、全部人の手で清掃されていたんですよね。

そうですね。Neo2はルートを設定すると全自動で動いてくれるので、助かっています。前までは、自分たちで機械を動かす自洗機を使っていました。

現在はもちろん、未来のコストカットへの第一歩

-Neo2導入後のお客様、オーナー様の反応はどうでしたか。

元々オーナー様のご希望もあったので、満足いただいているかと思います。 ロボットがいると見に来るお客様もいらっしゃるので基本的にはポジティブな反応が多い印象です。

-先日、警備ロボットのインタビューの際、オーナー様のコスト削減にも繋がったと伺ったのですが、Neo2も同じでしょうか?

そうですね。もちろんそれもあるとは思うのですが、これから人がどんどん少なくなり労働力が減少する中で、 今の人に頼りきりの清掃手法で満足していては将来的に難しくなる可能性があると思っています。
だから導入コストがかかったとしても徐々にロボットを整備し、お客様や施設を利用される方々がロボットが清掃することに対する抵抗感をなくす環境づくりが必要だという観点で今回Neo2を導入しました。
そこを理解してくださるオーナー様だったので、本当にありがたいです。

-なるほど。現在はもちろん、未来のコストカットに向けての準備をされているんですね。Neo2にこんな機能もあったらもっと現場で活躍できると思う部分はありますか?

そうですね・・・もうちょっと小型になってくれるとありがたいなと思います。今の現場はこの大きさでも導入できるのですが、もう少し小型だったら多種多様な現場で導入できると思います。能力や機能を詰めているので小型化するには多分相当の技術が必要なんでしょうね。

-なるほど。最後に、Neo2を導入して1年が経ちますが、ロボットと人間は共存しやすいと感じていますか?

はい。実際に活用してみて、清掃の現場では割とロボットと人間の共存はしやすいと感じます。特に小型のロボットに関しては、既に多くの現場で導入されているので、今後も増えていくのではないかと思います。

-なるほど。清掃の現場も、労働人口の減少をカバーできるような未来を感じますね!

まとめ

前回の警備におけるロボット活用に引き続き、清掃現場のロボット活用について特集しました。現状の問題解決はもちろん、来たる将来に向け、今できることを率先して取り組んでいくことの重要性を再認識する機会となりました。人が清掃する箇所とロボットが清掃する箇所を分け、人間とロボットが相互補完的な関係を築くことで、共存可能な社会が実現される日もそう遠くはないと感じました。

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