2024.05.273.すべての人に健康と福祉を

社員のシアワセが、大成のエネルギー、”ウェルビーイング経営”の未来

これまでの企業経営は、主に生産性や利益最大化という観点について重視されてきましたが、近年では、企業や組織が社員ひとりひとりの健康や幸福感を重視し、その向上にフォーカスしたウェルビーイング経営という手法が注目されています。

今回の記事では、ウェルビーイング経営について詳しくお伝えしつつ、実際に大成で行っている取り組みをご紹介していきます。

ウェルビーイング経営とは?

ウェルビーイング経営とは、社員の幸福感や健康を重視し、その向上にフォーカスした経営手法です。
従来の経営では、主に生産性や利益最大化が重視されてきましたが、ウェルビーイング経営では、社員ひとりひとりの幸福や健康が組織の成功に直結するという考え方に基づいています。

なぜ今、ウェルビーイング経営が注目されているのか。

まず一点目に、生産性と効率性の観点です。
健康で幸福感を得ている方は、より生産的であり、効率的に仕事をこなす傾向があります。ウェルビーイング経営は、社員のモチベーションやエネルギーを高め、業務の品質と量を向上させることができます。

二点目に、人材の確保と競争力の向上です。
人材獲得と維持は、企業の成長と競争力にとって不可欠です。近年では、社会全体でワークライフバランスが重視されていることから、ワークライフバランスをうまく保つことができる企業を選好する傾向が高まっています。したがって、ウェルビーイング経営は企業が魅力的な雇用主としての地位を確立し、優秀な人材を引き付け、育成するのに役立ちます。

また、リスク管理とコスト削減の観点からも、ウェルビーイング経営は重要視されます。
社員の健康と幸福を重視することで、疾病やケガのリスクを低減し、医療費や休業手当などのコストを削減するのに役立ちます。結果的に社員の休職率や離職率が低下することで、採用と研修にかかる費用も削減されます。

ウェルビーイング経営は、企業が社会的責任を果たす手段としても認識されています。社員の健康と幸福を促進することは、企業が地域社会や環境に対する貢献を実現する一環となります。

これらの要因から、ウェルビーイング経営は企業が持続的な成長と競争力を確保し、社会的責任を果たすために欠かせない要素として注目されています。

重要なのは“社員の幸福”

ウェルビーイング経営の主な取り組みとメリットとして下記のようなものがあります。

1.社員の健康管理とメンタルヘルスケア

社員の健康状態を重視し、適切な休暇や労働時間を確保することはもちろん、定期的な健康診断を実施し、受診しやすい環境を提供することで社員の健康管理を行います。

2.ワークライフバランスの推進

適切な労働時間や柔軟な労働条件の提供、リモートワークやフレックスタイムの導入などを通じて、社員が仕事とプライベートのバランスを取りやすくします。

3.リーダーシップと組織形成

社員が意見やアイデアを自由に提供し、失敗を恐れずに新しいことに挑戦できる環境を整えることで、創造性やイノベーションを促進します。自己実現を果たせる環境が整えば、モチベーションやエンゲージメントが向上し、組織の持続的な成功につながります。

4.キャリア開発の支援

キャリアプラン研修の実施や、メンター制度の実施など、社員のスキルや能力の向上を支援し、キャリアの成長や進路の選択をサポートします。

社員にとって、健康で安心して働ける職場があることや、やりがいを持って生き生きと働けることは、まさに「幸福な状態」であり、ウェルビーイング経営は、社員の幸福感や健康を重視した上で、そこから生まれるエネルギーを原動力とし、組織全体のパフォーマンスや企業へのエンゲージメントを向上させる重要な戦略の一つとして位置付けられています。

ウェルビーイングに取り組む企業の事例

実際にウェルビーイング経営に取り組んでいる企業事例をご紹介します。

事例1:健康プログラムの導入

従業員の健康促進のために、定期的な健康診断やフィットネスクラブの利用、栄養指導、ストレス管理セミナーなどの健康プログラムを導入しました。さらに、禁煙支援プログラムや心理カウンセリングサービスも提供します。

健康プログラムの導入により、従業員の健康意識が高まり、健康状態の改善が見られました。結果、生活習慣病の発症率が低下し、休職率が減少しました。また、従業員のモチベーションも向上し、生産性が向上しました。

事例2:柔軟な労働条件の提供

フレックスタイムやリモートワークの制度を導入しました。従業員は自分の生活スタイルや家庭の事情に合わせて、勤務時間や場所を調整することができます。

柔軟な労働条件の提供により、従業員のワークライフバランスが改善しました。従業員はよりストレスの少ない環境で働くことができ、仕事とプライベートの両方に充実感を持つことができました。その結果、従業員の離職率が低下し、組織の生産性が向上しました。

事例3:心理的安全性の確保

マネージャーと従業員の間でオープンコミュニケーションが図れるプログラムを実施しました。マネージャーは従業員の意見やフィードバックを積極的に受け入れ、従業員は自由にアイデアを提案することができる環境整備を行いました。

心理的安全性の確保により、従業員は自信を持って意見を述べることができ、新しいアイデアを提案することに抵抗感を感じませんでした。このようなオープンなコミュニケーションの文化が根付いた結果、イノベーションが促進され、組織全体の成長につながりました。

大成が実際に取り組んでいる事例

<取り組み内容>

1 社内コミュニケーションツールの活用

当社では、社員のエンゲージメント向上を目的とし社内コミュニケーションツールを導入しています。会社の情報を発信したり社員からの情報共有を行ったり会社の情報をいつでも見ることができる仕組みを構築しています。

2 メンタルカウンセリング、セカンドオピニオン手配サービス

従業員のこころとからだの健康サポートを目的として、電話相談サービスを導入しています。従業員本人だけでなく、配偶者およびそのいずれかの被扶養者の方々も利用することができ、いつでも相談できるような体制を整えています。

3 「健康」をテーマとする業務改善提案の募集

以前より各社員からの「安全」「品質」「効率」をテーマとする業務改善提案の募集を行っていましたが、日々業務に取り組む中で健康であることが何よりも重要であるという認識から「健康」をテーマとする業務改善提案の募集を始めました。

4 快適な職場環境の整備

快適な職場環境の整備のため、東京本社・名古屋本社をリニューアルしました。当社が展開する空間デザインサービス「T-GARDEN」のショールーム兼オフィスとなっています。また、社内コミュニケーションの強化のためフリーアドレスを導入しています。


5 スーパーフレックス制度の導入

働き方改革のなかで、労働者が子育て・家事や、そのほかのプライベートの予定と両立しながら、自由度高く働ける環境を実現するためスーパーフレックス制度を設けています。スーパーフレックス制度にはコアタイムがないため、フレックスタイム制度以上に自由に業務時間を調整できます。

その他にも、定期健康診断やストレスチェックの実施なども行っています。

まとめ

今回は、近年注目されている「ウェルビーイング経営」について取り上げました。企業はウェルビーイング経営を通じて、社員が心身ともに充実し、さらに社会的な面でも満たされるように組織や社内環境を整え、社員のモチベーションやエンゲージメントを高めることが重要です。
しかしながら結果がすぐ出ることは稀であり、このような取組みは時間をかけて中長期目線で推進することが必要です。
当社は年々意欲のある社員が増加することを期待し、結果として生産性向上、離職防止や経営コストの削減、企業価値の向上などに繋がるよう「ウェルビーイング経営」に取組んでまいります。

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