2022.12.058.働きがいも経済成長も

潜入取材!大成が完成させた“サスティナブル宿泊施設”とは?

2022年9月5日 、当社のSDGs宣言の一つである「2050年にサスティナブルな街づくり(エコトピア)を実現」のトライアルとして同山林に宿泊施設を設置いたしました。

エコトピアとは当社が掲げるSDGs宣言であり、もう1つのSDGs宣言である「早生桐植樹によるCO2削減、T-GARDENへの循環活用」を推進する三重県いなべ市の山林に設置し、早生桐の植樹と共に同空間でエコトピア構想の一部を体現しております。
植樹した早生桐は、伐採・加工して「furniTure」という家具に生まれ変わります。最終的には木材チップにし、バイオマス発電に活用する循環型の事業を計画しております。

施設の主な用途は当社社員向けの福利厚生施設として、自然の豊かさを実感できる環境下で余暇を楽しむだけでなく、テレワーク勤務も可能とすることで、新しい働き方を提案する場所として活用することができます。

では早速今回完成した福利厚生施設を紹介していきます。

【外観】

当施設は鋼材製ユニットをコの字型に4連結させたグランピングキャビン型のシンプルな設計になっています。

また大きな窓からは山林や周辺の自然、さらに敷地内の早生桐を眺めることができるよう配置し、広々としたウッドデッキテラスにはBBQスペースを設けてアウトドアライフを楽しんだり、季節ごとに変わる景観や早生桐の成長を感じながら自然を満喫することができます。

【ベッドルーム・リビング】

ベッドルームは、家族で寝られるよう4台設置。マットは、高反発マットレスを使用しています。ソファを窓向きに設置することで、室内からも外の景観を楽しむことができます。

【キッチン・ダイニング】

早生桐を活用した机を設置しております。(※当社が植林した桐ではありません。)
将来的には、当社で育てた桐もこのように家具に活用する予定です。

【風呂・洗面所】

風呂の外には小さなベランダがあります。
今後ベンチを置き、ちょっとした開放的なスペースを設置。
洗面所は、黒を基調にシンプルな造りに仕上げました。

【その他の設備】

T-Viewカメラ

ソーラーパネル

T-Viewカメラは、当社が提供する監視カメラです。カメラにはSIMカードによる通信機能を備え、さらにはソーラーパネルの設置による自家発電利用のため、これまで監視カメラの設置が難しかった田畑などの電源のとれない屋外への設置も可能となりました。

敷地内には、ソーラーパネルを設置し、施設内の電気は太陽光発電を利用しています。

植樹した桐の9割が食べられる事件も…苦労の末の完成

ではここでこの取り組み(早生桐の植樹、施設の設置)の立ち上げから携わった企画部広報課の酒井さんにお話しを伺います。

– まず率直に早生桐の植樹、そして施設が完成したことへの感想を教えてください。
酒井:
昨年10月に現地を下見し、約1年かけてこの状況にできたことを嬉しく思います。早生桐の植樹は当社の若手社員を中心に30名で心を込めて植えました。施設に関しても、家具をこだわって一つずつ購入し、様々な方に手伝ってもらいながらやっと1つの施設にすることができました。みなさんにもたくさん使っていただきたいです。

– さまざまな苦労があったと思いますが、中でも印象に残っていることは?
酒井:
やはり早生桐の管理ですね。鹿に新芽を食べられてしまう被害に遭いほぼ9割以上を食べられてしまった時は、絶望的でした。もう一度成長し直しになってしまうので台切りを行い、フィルターを設置したり忌避剤を散布したり様々な対策を打ちました。0から木を育てることの難しさを実感しました。思っている以上に知識と経験が必要であることを身をもって感じました。

↑鹿に新芽を食べられた様子

↑台切り(茎を切って再度成長させる)

– 9割以上は衝撃ですね…。その中で何か学びはありましたか?
酒井:
やはり自然の恐ろしさですね。動物、虫、天候・・・それぞれと闘わなければならないと感じました。植林は奥が深いです。動物も賢いので、対策を行ってもすり抜けてきます。本当にいたちごっこなのですが、日々自然界から学ぶことが多いです。

– なるほど。そんなご苦労された中で作り上げたこの施設ですが、酒井さんの一番のおすすめポイントはどこですか?
酒井:
やはり外のテラスはおすすめです!BBQをすることができるのと早生桐の成長具合も確認することができるので(笑)ソファ前の窓を開ければ中と外で開放的にBBQを行うこともできます。

– BBQ最高ですね!社員の皆さんにはこの施設をどう活用してほしいですか?
酒井:
様々な人とのコミュニケーションの場になって欲しいなと思います。家族や社員同士、取引先など色々な人との憩いの場になってくれたら嬉しいです。自然に触れて、オフィスでは味わえない体験をしてもらいたいですね!

今後エコトピア実現に向けて行うこと

当社としては…エコトピアを“非日常型エコタウン”という位置づけにしており、人に成り代わるIoTやロボットが日常を作っていくという構想で、木を植えて、食物を育て、太陽光発電など自然エネルギーを活用した自給自足率100%の生活を目指しています。
そこでは、あらゆる物事が遠隔で操作できるような場所を目指しています。

今回の三重県いなべ市での経験を基に、関東地方での展開も視野に入れ、短期的な目標として、2026年までに早生桐2400本の植林を目指しています。また、最終的な目標である2050年のエコトピア実現に向けて、今後もこの活動を推し進めてまいります。

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